南部美人・侍屋敷・みちのく潮風トレイル――岩手の歴史・文化・自然を3コースの「駅からハイキング」で楽しもう

2025年11月30日(日)まで開催されている岩手県の秋季観光キャンペーン「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」。その魅力をもっとも端的に表現しているのが「南部美人(二戸市)」「侍屋敷大松沢家(金ケ崎町)」「みちのく潮風トレイル(洋野町)」を舞台とした3種類のメインビジュアルです。今回のキャンペーンでは、それら3つの観光スポットを中心とする「駅からハイキング」も実施中。自然がもたらすこの地だけの美、そして歴史と文化を愛でに、駅から始まる名所巡りの旅へ出てみませんか?

二戸駅発―南部美人と馬仙峡を巡る

日本酒の歴史と文化、伝統と技術を伝える「杜氏」。そのなかでも「日本三大杜氏」のひとつとされる「南部杜氏」は岩手県を拠点とする酒造り集団で、「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」のメイントピックとしても「日本酒」がピックアップされています。

土地ごとの風土を活かした個性的な蔵元がさまざまあるなか、今回、ポスターのロケ地となったのは二戸市の「南部美人」。本コースでは、この岩手を代表する蔵元をはじめ、周辺に点在する歴史と食文化の源を巡ります。

「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」のメインビジュアル【南部美人】

【1】二戸駅

スタート地点はJR東日本とIGRいわて銀河鉄道の2路線が乗り入れる二戸駅。東京からの場合、東北新幹線の「はやぶさ」に乗車して約2時間40分で到着します。

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【2】二戸市観光ツーリズム協会

二戸駅と隣接する二戸広域観光物産センター「カシオペアメッセ・なにゃーと」の3階にあるコワーキングスペース「トリコラボ」内にあります。周辺の観光情報はここで入手!

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【3】二戸市シビックセンター

1階には二戸の歴史を伝える人形を使った展示などが、2階には「福田繁雄デザイン館」が、3階には「田中館愛橘科学館」があります。トリッキーかつユーモラスな作風で「日本のエッシャー」とも呼ばれたグラフィックデザイナーの作品群と、地磁気や航空工学の研究に加えてメートル法やローマ字の普及にも尽力した物理学者による業績の数々。いずれも十分すぎる見ごたえです。

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【4】南部美人

ここが「本蔵 hongura」の入り口
のれんには「南部美人」のロゴと、蔵元の久慈家の家紋が
これから仕込み蔵内のフォトスポットで撮影に臨みます

明治35年に創業した老舗の蔵元「南部美人」。古くから受け継がれてきた伝統と、時代ごとに更新される新たな技術をもってつくられる「綺麗で美しい酒」は、国内外から高い評価を得ています。今回、メインビジュアルが撮影された場所は、出荷倉庫として使用されていた古い蔵を二戸の新たな観光スポットとしてリノベーションした「本蔵 hongura」。ここでは半纏に手ぬぐいの「蔵人スタイル」で巡る「酒蔵見学」や試飲のほか、限定酒を購入することもできたりと、さまざまな日本酒体験が可能です。

なお、「南部美人 純米吟醸」は東北・北海道新幹線のグランクラス(飲料・軽食あり)で提供されるリフレッシュメントの秋メニュー(10~11月)にも登場。往復の新幹線内でも優しく上品な日本酒を堪能することができますよ。

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【5】岩谷観音堂

鳥居を潜った先は橋。その橋を渡った先にあるのは岩壁で、その岩壁に掘られた空間のなかに御堂が収まっているという珍しい立地の霊場。十一面観音菩薩像と阿弥陀如来像が収められた御堂の御開帳は100年に一度だとか。

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【6】九戸城跡

春の九戸城跡

豊臣秀吉による天下統一の際、最後の戦場となった九戸城。その城跡には東北最古とされる石垣遺構が残り、2017年には「続日本100名城」にも選ばれています。

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【7】吞香稲荷神社

「かがやける丘」を意味する名が冠された、九戸城の松ノ丸跡に立地する神社。九戸城主・九戸政実が祀られています。

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【8】2door

「二戸」にかけて「2door」。この地の銘菓のひとつである「南部せんべい」と「チョコレート」を融合させた「チョコ南部」などを扱うショップでは、チョコレート商品の製造過程の見学もできます。

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【9】なにゃーと物産センター

ふたたび「カシオペアメッセ・なにゃーと」へ。1階には岩手県北、青森県南、秋田県東の19市町村の特産品などが販売されています。

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【10】二戸駅

出発地点に戻ってゴール!

二戸駅発―南部美人と馬仙峡を巡る

開催期間:
2025年9月1日(月)~11月30日(日)

スタート場所:
二戸駅

受付時間/ゴール時間:
9:00~17:00/16:30まで

歩行距離/所要時間:
7.9km/約3時間(施設での見学時間を含む)

注意事項:

  • ・二戸シビックセンターと2doorは毎週月曜日が休館日となります。
  • ・公開済みの情報と距離が一部異なる場合があります。

金ケ崎駅発―侍屋敷と城下町を巡る

岩手の秋を彩る「美しい紅葉」をテーマにポスターが撮影されたのは、金ケ崎町にある「侍屋敷 大松沢家」。金ケ崎町内には、仙台藩主・伊達氏によって配された金ケ崎要害と370余年前の都市計画のおもかげが多く残っています。趣ある町並みを散策していると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。本コースでは、国が選定する「金ケ崎町城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区」内で公開中のさまざまな歴史的建造物を巡ります。

「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」のメインビジュアル【侍屋敷 大松沢家】

【1】金ケ崎駅

えきねっとQチケ対応の無人駅。東京を出発した場合、東北新幹線「はやぶさ」でまずは一ノ関へ。そこから東北本線に乗り換え、3時間前後で到着します。

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【2】旧坂本家侍住宅

1830年に建造された約560坪の住宅は、2009年に復元。茅葺き寄棟造り屋根が目印です。郷土のお菓子や飲み物の提供もあるので、休憩場所としても。

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【3】白糸まちなみ交流館

予約制でガイドも受け付けている保存地区の案内拠点。

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【4】片平丁・旧大沼家侍住宅

金ケ崎城の大庭のそばにある町指定有形文化財。当地方特有の主屋・馬屋・厠が並ぶ三ツ屋形式を残しています。

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【5】金ケ崎要害歴史館

金ケ崎要害(城としての機能を持ち、城下町も配されていた砦)の歴史と文化を紹介する施設。模型などの展示から、当時の屋敷の構造や武士の暮らしを知ることができます。

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【6】侍屋敷 大松沢家

秋は紅葉が見事な「侍屋敷 大松沢家」の門前
食事を楽しみながら窓外に眺めることのできる庭園も見どころ
手前が「抹茶とおからチーズケーキのセット」、奥が「抹茶とゆべしのセット」

江戸時代に山林奉行を務めた大松沢家の屋敷は、修繕を経て現在はカフェレストランに。歴史が刻まれた内装や調度はもちろん、エノキやカエデなどの巨木が植えられた築山を含む庭園も見ごたえがあります。スイーツの他、国産の食材にこだわった食事メニューも豊富なので、ランチスポットとしてもおすすめです。

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【7】土合丁・旧大沼家侍住宅

創建200年以上を数える建物を復原した、町指定有形文化財。2024年に葺き替えたばかりの茅葺屋根が目印です。

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【8】伊東家侍住宅

六軒丁に面した侍屋敷で、約750坪ある敷地のなかに生垣、庭、主屋が残存。こちらも建物がカフェとして利用されていて、庭を眺めながらの食事を楽しむことができます。

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【9】金ケ崎駅

ふたたび駅に戻ってゴール!

金ケ崎駅発―侍屋敷と城下町を巡る

開催期間:
2025年9月1日(月)~11月30日(日)

スタート場所:
金ケ崎駅

受付時間/ゴール時間:
10:00~15:00/16:00まで

歩行距離/所要時間:
3.7km/約1時間(施設での見学時間を含む)

注意事項:

  • ・コース内施設について、内覧をご希望される際は休業日等にご注意ください。
  • ・公開済みの情報と距離が一部異なる場合があります。

陸中八木駅発―みちのく潮風トレイルを歩く

「トレイル」とは、自然のなかに整備された「歩くための道」。そして、青森県八戸市から福島県相馬市までの約1,000キロにわたって敷かれた自然歩道が「みちのく潮風トレイル」です。海、川、里、森林と、太平洋沿岸ならではの変化に富んだ景観を楽しむことのできる「歩く旅」も、「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」のメインビジュアルにセレクトされたひとつのテーマ。本コースでは、有家海岸付近の注目スポットに立ち寄りながら、雄大な砂浜を歩きます。

「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」のメインビジュアル【みちのく潮風トレイル】

【1】陸中八木駅

えきねっとQチケ対応の無人駅。東京を出発した場合、東北新幹線「はやぶさ」でまずは八戸へ。そこから八戸線に乗り換えて、最短で4時間4分ほどで到着します。

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【2】清光館跡

「遠野物語」で知られる民俗学者、柳田國男が宿泊した旅館「清光館」の跡地。案内板と石碑が目印です。石碑には、柳田氏がふたたびこの地を訪れた際に記した紀行文「清光館哀史」の一節が刻まれています。

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【3】原子内水門

JR八戸線の鉄橋の下を通り抜けて原子内水門へ

原子内川に設定された水門。地平線まで続く海を一望でき、タイミングがよければ海岸線に沿った鉄橋を走るJR八戸線の列車もほぼ同じ目線で見ることができます。

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【4】有家浜

どこまでも続く海の色からは、透明度の高さが感じられます
歩くにつれて景観が変わる海岸線
時間帯によっても海と空の色がガラリと変わります

砂鉄を含んでいるため、黒っぽい砂浜が特徴の有家海岸。ひと駅ぶんを歩くだけで、さまざまな自然の景観を楽しむことができます。今回は陸中八木駅から有家駅までのルートですが、スタートとゴールを別の駅にしてみると、また違った見どころがたくさんありますよ。

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【5】有家駅

ゴールは、陸中八木駅からJR八戸線でひと駅ぶん隣にあたる有家駅。こちらもQチケ対応の無人駅です。

陸中八木駅発―みちのく潮風トレイルを歩く

開催期間:
2025年9月1日(月)~11月30日(日)

スタート場所:
陸中八木駅

受付時間/ゴール時間:
7:00~14:00/16:30まで

歩行距離/所要時間:
2.6km/約2時間(施設での見学時間を含む)

注意事項:

  • ・スタート駅とゴール駅が異なります。
  • ・飲食店、商店等がないコースになります。
  • ・コース上にトイレは1か所ございます。小子内漁業協同組合(小子内SS)をご利用ください。
  • ・満潮時、有家浜が通れない場合がございます。高波時に波打ち際コースを歩くのが困難な場合は迂回路(みちのく潮風トレイルのルート)を歩きます。迂回路については「環境省 みちのく潮風トレイル 洋野町周辺マップ」から
  • ・公開済みの情報と距離が一部異なる場合があります。
  • ・「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」の特設サイトはこちらから
  • ・「駅からハイキング」の詳細情報はこちらから
  • ・「えきねっとQチケ」についてはこちらから
  • ・きっぷのお申込はこちらから

「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」関連のその他の情報はこちら↓↓↓

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