2024/11/14
福井駅から徒歩圏内で満喫できる「福井の美」〜観光スポット編〜
「トレたび」とのコラボ記事の第2弾は、現在「北陸デスティネーションキャンペーンJapanese Beauty Hokuriku 〜日本の美は、北陸にあり。〜」を開催中の福井編! この記事では、“観光”にフォーカスしたおすすめスポットを紹介します。
2024年3月に北陸新幹線が延伸し、初めての秋冬の季節を迎える福井県。大本山永平寺や福井県立恐竜博物館などの福井の観光名所が、新幹線開業をキッカケにますます注目を集めています。これらの観光地と首都圏を繋ぐ玄関口となる福井駅周辺にも、自然や歴史に触れられる美しい場所がたくさんあることをご存知ですか? 福井駅に訪れた際の1〜2時間を利用して、駅周辺をめぐってみましょう。
福井駅前生まれ・育ち、根っからの地元民であり福井県認定観光ガイドを務める私・大森望央が、福井駅周辺で楽しめる観光スポットをご紹介します。
福井へは、北陸新幹線で!
北陸新幹線に乗ると、東京駅から福井駅までの乗車時間は以前と比べて約30分短縮し、最短2時間51分で移動することが可能。乗り換えもなくなり大変便利になりました。
きっぷの購入は、「えきねっと」で。まずは、トップ画面の「新幹線・JR特急列車を探す」画面の乗車駅と降車駅、片道もしくは往復の乗車日時と人数を入力し、検索します。希望時間の「きっぷ・座席の種類選択へ進む」をクリックし、きっぷの種類、指定席もしくはグリーン席の希望の座席を選択して決済方法へ進むと、簡単にチケットを購入することができます。
福井駅周辺で“美”をめぐる観光スポット3選+おみやげ屋はこちら!
2024年10月〜12月に開催されている「北陸デスティネーションキャンペーン」のキャッチコピーは「Japanese Beauty Hokuriku 〜日本の美は、北陸にあり。〜」。福井駅周辺で北陸・福井の“美”に触れることのできる、3つのおすすめ観光スポットとおみやげ屋をご紹介します。
【福井城址】福井駅から徒歩5分! 日本遺産に認定された石垣の美観と福井の歴史あふれる場所
福井城址は、慶長11年(1606年)に福井城が建てられた場所です。福井市で採掘された石「笏谷石(しゃくだにいし)」でつくられた石垣とお堀に囲まれた福井城址内には福井県庁と福井県警が建っていて、全国的にもめずらしい立地で現在の福井を支え続けています。
福井城址内に入ると初代福井藩主、結城秀康の銅像が建っています。福井城は、徳川家康の次男である結城秀康(松平秀康)により6年の歳月をかけて完成しました。明治4年(1871年)に廃城になるまでの約270年間、17代にわたり越前松平家の繁栄の舞台となった名城です。
天守台があった場所へと登ると、「福の井」と呼ばれる井戸があります。福井城創建当時から現在の場所にあったと伝わっていて、城内の特別な井戸として扱われていたそうです。諸説ありますが、「福井県」の地名の由来はこの「福の井」からきたと言われています。
福井城址内には、復元された場所もあります。「御廊下橋(おろうかばし)」へと繋がる「山里口御門(やまざとぐちごもん)」の2階は、当時は武器庫などに使用されていましたが、現在は福井城址の資料館となっていて見学することができます。
日本遺産に認定されている福井城址の石垣は(「福井・勝山 石がたり〜中世・近世のまちづくり、そして現代〜」の構成文化財の一つ)、夜間はライトアップされています。昼と夜で違った美しい表情を見せる福井城址のお堀端は、福井駅から最も近いお散歩スポットとして地元民や観光客に人気です。
福井城址
住所:
福井県福井市大手3丁目
問い合わせ先:
0776-20-0252(福井県財産活用課)
時間:
見学自由
定休日:
無休
交通アクセス:
JR福井駅西口から徒歩5分
【養浩館庭園】福井駅から徒歩15分! 風光明媚な水の庭園
福井城址から北東へと10分歩いたところにある名勝・養浩館庭園(ようこうかんていえん)は、福井藩主・松平家の別邸で江戸時代初期から中期にかけて造られました。当時は、「御泉水屋敷(おせんすいやしき)」と呼ばれ、池から屋敷、屋敷から池の両方の素晴らしい景観が望めるスポットです。
屋敷の中を見学することもできます。昭和20年の福井空襲などで当時の建造物は焼失してしまいましたが、平成5年に復元され、現在の建物も発掘された遺構の上に直接建築されています。
屋敷から庭を眺める視線の高さが江戸時代にあった時と同じ位置にあり、水との親和性を感じることができます。名勝庭園ではめずらしく、かつての藩主と同じように座敷からゆったりと庭を一望できることが魅力です。
庭園内をぐるっと一周してみてください。鳥のさえずりや木漏れ日の中を歩きながら、石組みや汀を様々な角度から見ることができます。
秋は紅葉していく庭をライトアップしています。(2024年は10月18日(金)~12月1日(日)の金土日祝、日没後~20時30分 ※入園は20時まで)。池の水面に映るリフレクションがとても幻想的です。四季折々の景色をどうぞお楽しみください。
養浩館庭園
住所:
福井県福井市宝永3丁目11-36
問い合わせ先:
0776-20-5367(福井市文化振興課)
0776-21-0489(福井市立郷土歴史博物館)
時間:
9:00~19:00(入園は閉園時間の30分前まで)
※11/6~2月末日は17:00で閉園
定休日:
年末年始
交通アクセス:
JR福井駅西口から徒歩15分
料金:
大人/220円(団体160円)
郷土歴史博物館との共通観覧券/350円(団体260円)
70歳以上の方、中学生以下の方、障害者手帳の交付を受けている方とその介助者1名/無料
【北庄城址・柴田神社】福井駅から徒歩5分! 戦国武将・柴田勝家公と戦国一の美女 お市の方を祀る絆の宮
戦国武将・柴田勝家が築いた北庄城(きたのしょうじょう)は、安土桃山時代の天生3年(1575年)に築城されました。織田信長から49万石を与えられた勝家が築いた北庄城は、とても立派なお城だったと言い伝えられています。
わずか8年後の天生11年(1583年)に対立した豊臣秀吉の軍に攻められた勝家は、自ら城に火を放ち、妻で織田信長の妹であるお市の方や一族とともに壮絶な最後を遂げました。詳しい歴史に関して知りたい方は、城址内の「北の庄城址資料館」にもお立ち寄りください。
現在、北庄城址には柴田神社が建てられています。柴田神社では、柴田勝家公と妻のお市の方、三人の娘である茶々・初・江のご家族を祀っていることから、夫婦・兄妹・家族・人と人(恋人など)との絆をご神徳としていて、“絆の宮”として親しまれています。
また、城址内にはお市の方の銅像もあり、その横には「モテ(美)祈願」の幟旗が立っています。柴田神社では、なんと戦国一の絶世の美女と言われるお市の方にあやかったモテ祈願も行っています! 歴史好きはもちろん、広く観光客がたのしめるような工夫もされている神社です。
柴田勝家公やお市の方の歴史に通じる御守や絵馬などもあります。こちらの「瓶(かめ)割りせんべい」は“瓶割り柴田”の伝承を体現できるように、セットになっている鉾で想いを込め、瓶型のせんべいを割って食べるお菓子です。ご参拝の記念にどうぞ。
北庄城址・柴田神社
住所:
福井県福井市中央1丁目21-17
問い合わせ先:
0776-23-0849(柴田神社)
時間:
参拝・見学自由は24時間、授与所・資料館 9:00〜17:00
定休日:
無休
交通アクセス:
JR福井駅西口から徒歩5分
料金:
見学無料
【福人喜 ハピリン店】福井駅から徒歩1分! 伝統工芸品など福井の美技を持ち帰るならここ
福井駅西口ハピリンの2階にある「福人喜(ふくにんき)」のコンセプトは、“心を込めて作られた地域産品のお福分け”。福井の工芸品、こだわりの食品、福井の地酒などが揃ったセレクトショップです。
工芸品のエリアには、福井県の伝統的工芸品「越前焼」「越前漆器」「越前和紙」「越前打刃物」「若狭塗」などに加え、「眼鏡」「繊維」といった福井のクラフト商品が販売されています。
伝統ある色や形のものはもちろん、日常づかいしやすい工芸品もたくさん取り揃えられています。福井旅の思い出になる、お気に入りの品がきっと見つかるはず!
福井県内外の選りすぐりの食品も多く販売されています。その中でも、福人喜の運営企業である株式会社大津屋のオリジナル商品に注目です。福井の食の伝統である“一枚流し水ようかん”は、福井では冬に食べるスイーツですが、「年中食べたい!」という声に応えて誕生した商品です。
「福人喜」の店名は、酒造業を営んでいた運営会社が造っていた酒の名前に由来していて、“〜酒呑んで、喜ぶ人に、福来る〜”の想いが込められています。黒龍、梵、花垣など福井を代表する地酒も豊富です。店内のCafé&Barでは、地酒の飲み比べもできますよ。福井の美技が光る工芸品や食のおみやげを、ぜひ旅の思い出にお持ち帰りください。
福人喜 ハピリン店
住所:
福井県福井市中央1丁目2-1 ハピリン2F
問い合わせ先:
0776-25-0291
時間:
9:00〜20:00(ハピリンに準ずる)
定休日:
無休(ハピリンに準ずる)
交通アクセス:
JR福井駅西口から徒歩1分
新幹線乗車前のスキマ時間でも福井らしさを満喫!
今回ご紹介したスポットは福井駅から徒歩15分以内で行けます。また、2時間程あれば全てのスポットを歩いて周遊もたのしめます(福井駅→福井城址→養浩館庭園→柴田神社→福人喜ハピリン店→福井駅の順番がおすすめです)。
福井駅周辺で宿泊の際や新幹線乗車の前など、福井の歴史や自然、文化の“美”の魅力が体感できるこれらの場所にぜひ、足を運んでみてください。より一層、福井満喫の旅となりますよ。
執筆者紹介
大森 望央(おおもり みお)
地元・福井の魅力を伝えるPR活動や地域ライター、福井県認定観光ガイドとして幅広く活動しています。
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