車窓から楽しむ紅葉狩り――秋の田沢湖線へ出かけよう

秋田と岩手の県境にあり、新緑や紅葉のシーズンには多くの観光客が訪れる仙岩峠。今年ももみじが色づく時期になりましたが、そんな沿線の風景をのんびり堪能することのできる臨時列車が運転されます。眺めの良い区間で速度を落とした運転や、JR社員による車内でのおもてなしなど、お楽しみもたくさん。ここでは、秋めく田沢湖線を走る快速「仙岩紅葉号」について紹介します。

四季折々の景色を楽しめる田沢湖線

岩手県の盛岡駅と秋田県の大曲駅を結ぶ田沢湖線は奥羽山脈を跨ぐ路線で、単線区間を秋田新幹線が運転することでも有名。初夏の新緑や冬の雪景色など、車窓からは四季折々の雄大な自然を眺めることができ、沿線には角館武家屋敷や田沢湖といった観光地も点在しています。

田沢湖線で運用されている車両は701系の5000番代。701系は奥羽本線や東北本線などでも運転されていますが、“5000番代”というのが特徴で、新幹線と同じ線路を運転できるように設計された田沢湖線専用の仕様です。横一列のロングシートのほか、向かい合って座ることのできるセミクロスシートが互い違いに並んでおり、車窓からの景色を楽しみやすくなっています。

「仙岩紅葉号」の注目ポイントは?

そんな田沢湖線沿線の観光スポットのひとつが仙岩峠。この秋、その紅葉を堪能できる臨時列車、快速「仙岩紅葉号」が運転されます。運転日は10月26日(土)、10月27日(日)の2日間で、一往復のみ。2両編成、全車自由席で運転します。

通常、秋田駅から盛岡駅までの直通列車は新幹線のみで本数も限られているため、在来線としてはかなり貴重な列車。途中駅で秋田新幹線とのすれ違いを見ることができるのも、単線である田沢湖線ならではの体験です。そして、峠越えのための力強い走りと、次々と移り変わる車窓風景も、本列車の注目ポイント。紅葉を最も楽しめるのは田沢湖~赤渕間で、車窓からの景色をできる限り長い区間で楽しめるよう、通常よりも速度を落として運転を行います。

車内ではJR社員による歓迎のおもてなしも

また、上り列車の途中駅となる大曲駅から終点の盛岡駅までは、JR横手・大曲統括センターの社員による様々なおもてなしも。車内放送では、沿線の見どころやおすすめ観光情報の紹介のほか、在来線と新幹線が同じ線路を運転するための特殊な線路(三線軌)の詳しい解説を聞くことができます。

通常時のワンマン運転とは異なり、あたたかい肉声放送が聞けるところも嬉しいポイント。さらには観光パンフレットのほか、運転日によってデザインの異なるオリジナル記念乗車証のプレゼントもあるとのこと。途中駅での停車時間には記念写真の撮影もあり、素敵な旅の思い出になりそうです。

快速「仙岩紅葉号」運転情報

運転日:
10月26日(土)、10月27日(日)

始発駅・発車時刻/終着駅・到着時刻:
秋田発8:20/盛岡着11:14
盛岡発13:48/秋田着16:52

  • ※途中停車駅:大曲、角館、神代、田沢湖、雫石、前潟
  • ※下り列車の記念撮影や記念乗車証の配布は、盛岡駅(9番線)で発車前に行います。
  • ・東北エリアを走る臨時列車についてはこちらから
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