函館朝市でイカ、がごめ昆布に塩ラーメン。“函館ならでは”のおいしいものを半日で食べ歩き
投稿日:2015年8月19日
7月にはじめて訪れた北海道の玄関口、函館。函館朝市とその周辺で、“函館ならでは”にこだわって、おいしいものをいろいろと探してみました。
函館はイカが名物!「どんぶり横丁市場」で海鮮丼
JR函館駅のすぐそばにある函館朝市。北海道の海産物や乾物、果物や野菜などを販売するお店が立ち並び、新鮮な魚介類をいただける食堂も人気の観光スポットです。
まずは朝食を。函館朝市の一角にある「どんぶり横丁市場」の食堂へ。
エビやウニなど、いろいろな海鮮が派手に盛られた丼ぶりも魅力的なのですが、「いまが旬の函館ならではの食材は?」と、お店のスタッフにお伺いしたところ、「それならイカです」と即答をいただきました。では、イカで行きましょう。
メニューを見るとイカ100%のイカ丼がありましたが、ちょっとストイックすぎるかしら? ということで、選べる三色丼で、その日の朝に獲れたというスルメイカ(真イカ)、サーモン、いくらの海鮮丼を注文。
イカがつやつや輝いています!
イカは季節によって獲れる種類が異なり、スルメイカは6月から解禁になったとのこと。
その後、街を歩いていると、イカがデザインされたポストやマンホールのふたなどを見つけました。函館名物なんですね。
食後のデザートは、おいしすぎるメロンで
果物店で立派なメロンに見とれていたら、夕張や富良野産のメロンを試食させてくれました。赤肉のジューシーなメロン…おいしすぎる。
“函館ならでは”のミッションはそっちのけで「いますぐもっと食べたい!」と、スマホで検索すると、函館朝市のフードコートでカットされたメロンが食べられるようです。さっそく行ってみると、ありました!
富良野山部産の「キングルビー」。甘くてジューシー。たまりません。
旅人のニーズをこのように満たしてくれる函館朝市はすばらしい…と感動。
デザートは“函館ならでは”になりませんでしたが、そこはご容赦いただきまして、次はおみやげを探します。
函館沿岸が最大の漁場。ねばねばの「がごめ昆布」
乾物屋で呼び止められ「そのままで食べてみて!」と、乾いた昆布の切れ端を渡されました。おそるおそる口に含んでしばらくすると、とろみが出てきてやわらかくなるではないですか。それが、この「がごめ昆布」。
がごめ昆布は函館沿岸と、その周辺に生息する昆布で、かごの目に似た文様からその名がつけられたそうです。他の昆布と比べると、かなりのとろみがあるため、おぼろ昆布や松前漬けに利用されています。
このとろみが健康や美容にもいいということで、がごめ昆布をご存じの方も多いのでは? なお、とろみは熱に弱いので、がごめ昆布は出汁をとるのではなく、昆布水で飲んだり、そのまま食べたりする方がいいとのこと。
そんな売り子さんのトークが楽しくて、がごめ昆布や海藻類を “爆買い”しました。
函館のラーメンはあっさり味の“塩”
ラーメンは“その土地ならでは”を楽しめる食べ物のひとつですね。 青森では「青森市民のソウルフード」とまで言われている「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べたのですが(記事はこちら)、函館の名物ラーメンはシンプルな“塩”だそうです。
ランチに地元の方におすすめしてもらった、函館朝市の近くにあるラーメン店に行くと、なんと20人近くの行列が。これはおいしいに違いありません。
待つこと1時間、函館名物塩ラーメンにご対面です。
乗っているのはチャーシュー、メンマに三つ葉。
薄味なのに、しっかりとしたうまみがあるスープは、カドがなく絶妙な塩加減。飲み干してしまいました。
「函館」「塩」ということで、魚介系のスープだと思っていたのですが、食べてみるとそんな感じがしません。お店の方にお伺いしてみるとベースは「トンコツ」との答えが。
聞くと確かに納得ですが、トンコツでこんなにあっさり味に仕上げられるなんて…と、ていねいな仕事ぶりに感動させられた函館の塩ラーメンでした。
函館ならではをもうひとつ。函館山からの夜景をどうぞ…
外国人観光客向けのガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星の、“わざわざ旅行する価値がある”と評価された「函館山からの眺望」。ロープウェイで標高334メートルの山頂へ上ると、函館湾と津軽海峡に挟まれた函館の街や、その向こうの山々が目に飛び込んできます。
ゆっくりと暮れていく空と海の色、街にだんだんと灯っていく明かり。津軽海峡には漁火(いさりび)が…。旅の途中に、時間を忘れて眺めていたくなる光景です。
日の出を楽しむ「朝夜景」、郊外から函館山方面を見る「裏夜景」スポットもあるそうです。いろいろな楽しみ方ができる函館の夜景、さすが三つ星ですね。