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赤べこ伝説に感動。会津で“マイ赤べこ”を作りました。

投稿日:2015年4月22日

福島県で思い出すキャラクターといえば「赤べこ」がそのひとつ。東北地方では、牛を“べこ”と呼びます。頭をつつくとゆらゆら揺れる姿がかわいい赤い牛の張子人形は、会津地方の民芸品。古くは子供の玩具だったそうです。

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この赤べこの発祥の地とされるのが柳津(やないづ)町の「福満虚空藏菩薩圓藏寺」です。圓藏寺はJR只見線会津柳津駅から歩いて約10分。只見川を見渡すことのできる絶壁に圓藏寺の本堂・菊光堂が建っています。

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思わず感動! 赤べこ伝説

圓藏寺の開創は1200年前。現在の場所に本堂が建てられたのは、今から400年ほど前の大地震がきっかけだったそうです。

人々が本堂再建に使われる資材を岩の上に運ぶのに大変困り果てていたところ、どこからともなく赤毛の牛の群れが現れたそうです。赤毛の群れは資材の運搬に苦労していた黒毛の牛たちを助け、力強く働き通したのですが、不思議なことに本堂が完成する前にひっそりと姿を消してしまいました…。

一生懸命手伝った赤毛の牛を「赤べこ」と呼び、忍耐と力強さが伝わり、さらには福を運ぶ「赤べこ」として多くの人々に親しまれるようになったそうです。この伝説が赤べこ発祥の地と言われる由縁なのだとか。

また、不思議な赤毛の牛は“仏のお導き”と考えられ、資材運搬に力を貸してくれたすべての牛たちの働きを称えて境内に「開運撫牛」を祀りました。

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こちらがその開運撫牛。看板の説明によると、この大牛を撫でると、“福と知の無限のご利益”があり、開運するそうです。 働き者で謙虚な赤毛の牛の伝説を聞いて感動するとともに、なんだか赤べこに親しみが湧いてきました。

巨大な赤べこにびっくり!

圓藏寺には、巨大な赤べこがいてびっくりしました! 名前は満子(みつこ)。“やないづ赤べこ親子”として、柳津町には4体の巨大赤べこがいるそうです。満子はお母さんなのだとか。

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ちなみに、圓藏寺に祀られている福満虚空藏菩薩は、丑歳、寅歳の守り本尊。ということで、柳津町のマスコットキャラクターを務めているのは、ウシとトラのハイブリッド「うとちゃん」。

ウシかトラか、どっちとアイコンタクトすればいいのか迷ってしまう、ちょっと気になるキャラなんです。

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赤べこの絵付け体験にトライ!

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圓藏寺を後にして、只見川沿いを歩いて「道の駅会津柳津」へ向かいます。 ここでは赤べこの絵付けを体験できます。

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完成品を参考にしつつ、朱色のボディに筆で柄をつけていきます。 ちょっとより目になっちゃいましたが何とか完成。自分で絵付けをした赤べこには愛着を感じますね!

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朱色は厄を払う色。赤べこを持っている子供は災難から逃れられるとも言われ、お守りとしても愛用されてきたそうです。

道の駅に併設の観光物産館には、赤べこグッズがたくさんありました。地元の方々の赤べこへの愛を感じます!

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実はこの道の駅にも“やないづ赤べこ親子”の家族がいるので、探してみてくださいね。

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