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野沢菜漬をお茶うけに。飯山線観光列車「おいこっと」で、信州ほのぼの列車旅

投稿日:2016年8月24日

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長野駅~飯山駅~十日町駅を走る飯山線観光列車「おいこっと」は、田舎の古民家をイメージした車両デザインや、野沢菜漬のふるまいなどのおもてなしが、乗客をほのぼのとした気分にさせてくれる楽しい列車です。

そんなおいこっとに、長野駅から飯山駅まで乗車しました。

子どものころに遊びに行った、おばあちゃんの家のような列車

飯山線観光列車「おいこっと」は、北陸新幹線 長野駅~金沢駅開業直後の2015年4月にデビュー。キハ110系気動車を改造した車両2両で、土休日を中心に長野駅~十日町駅間を1日1往復運転しています。

エンジとライトアイボリーの2色でカラーリングされた車両外観や車内は、子どものころ、夏休みに遊びに行っていた、おばあちゃんの家のような、懐かしさ、楽しさを感じさせる古民家風のデザインで統一されています。

それでは車内へ。床や壁は木目調で落ち着いた雰囲気です。
座席は3タイプあります。まずは4人掛けボックス席から。シート生地は、絞り染めのような和風柄。窓の日よけスクリーンは、障子のように見える格子柄で、古民家風の雰囲気を盛り立てています。

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こちらは横並びで座れるロングシート。他に、向かい合って座れる2人掛け席もあります。

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ところで、よく見ると、前方に運賃箱があります。上を見上げるとつり革が。
実はおいこっと車両は、観光列車だけではなく、定期列車としても運用されています。そんなところも、ちょっとほのぼのするポイントかもしれませんね。

天井に設置されたモニターに映っているのは、雪国の防雪具「すげぼうし」をかぶっている、かわいいおいこっとキャラクター。

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実物のすげぼうしが車内にあり、乗客はこれをかぶって記念写真を撮影することもできますので、お試しあれ。

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おもてなしとして、野沢菜漬がふるまわれます

おいこっとのおもてなしのひとつとして、信州のお茶うけに定番の野沢菜漬が乗客にふるまわれます。

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浅漬けのしゃきしゃきした歯触りと、程よいしょっぱさが格別です。漬物といったら“ごはんのお供”というイメージがある方も多いでしょうが、持参のお茶を飲みながらいただくと、確かにお茶にもあうのでした。

野沢菜漬をつまみながら車窓を眺めていると、雄大な千曲川の眺めが目に飛び込んできました!

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こんな川や山の風景を、終点の十日町駅まで眺めていたいところですが、約40分の列車旅で飯山駅に到着。

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飯山駅や車内では観光列車の運行にあわせて、地元の方によるおもてなしや特産品の販売が行われているそうです。

飯山線沿線でアウトドアを楽しむなら、飯山駅内の「信越自然郷アクティビティセンター」におまかせ!

北陸新幹線も停車する飯山駅は、長野県飯山市・中野市・山ノ内町・信濃町・飯綱町・木島平村・野沢温泉村・栄村・新潟県妙高市の9市町村からなる「信越自然郷」のほぼ中心に位置しています。

そんな飯山駅で、楽しげに訪問者を待ち構えているのが、信越自然郷のアウトドア・アクティビティの拠点となる「信越自然郷アクティビティセンター」です。入口にはテントが!

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豊かな山や森や川、そして冬のたくさんの雪など、大自然がもたらすさまざまな恵みを楽しむことができる信越自然郷。ここでは各地のアクティビティの紹介手配や、トレッキングなどに必要なウエアやバックパックのレンタルなどを行っています。入口にあったテントもレンタルOKです。

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たとえば、極端な話、新幹線に乗って手ぶらで飯山駅に来て、ウエアや自転車をレンタルしてフィールドへ! なんてことも可能なのだとか。

自転車をレンタルして、飯山の町をサイクリング

手軽なアクティビティを体験してみよう! ということで、自転車で飯山の町を散策することに。センターではシティサイクルから、マウンテンバイク、ロードバイク、2人乗りのタンデム自転車など、70台ものレンタル自転車をそろえているそうです。

ずらりと並んだ中から、最新モデルと思われるクロスバイクで飯山の町へ。

駅近くの仁王門広場で、北陸新幹線駅開業以前の旧飯山駅のホームから移設された「七福の鐘」を発見。新設された鐘楼(しょうろう)は、存在感がありました。

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その後、野沢温泉のスキー場をゴンドラで登り、マウンテンバイクによるダウンヒルも体験。大自然の中で、風を切って乗る自転車は気持ちよく、ハマってしまいそうです。

また、川や湖で大きめのサーフボードに立って乗り、専用のパドルでこいで水上を進むSUP(スタンドアップパドルボード)をご存じでしょうか? 最近注目されているという水上のアクティビティを、千曲川で楽しむこともできるそうですよ。

おいこっとに乗ってほのぼのした後は、信越自然郷のアウトドア・アクティビティをおもいっきり楽しむ! そんな旅を計画してみてはいかがですか?

飯山線観光列車 おいこっと
運転区間:しなの鉄道北しなの線・飯山線 長野駅~十日町駅間
運転日:土休日を中心に1日1往復運転
途中停車駅:替佐、飯山、北飯山、戸狩野沢温泉、森宮野原、津南
運転時刻:
 長野 9:15発 → 十日町 11:48着
 十日町 15:30発 → 長野 18:05着
編成:キハ110系車両を改造した「おいこっと」車両2両編成

※1両で運転する場合もあります。また、車内のおもてなしを中止する場合があります。
※途中停車駅、運転時刻は2016年7月~11月の期間の情報です。
※冬季(12月~翌年3月)は、長野駅~戸狩野沢温泉駅間を1日2往復運転します。
※観光列車ではなく、定期列車として上記運転区間以外を走行する場合もあります(その場合、車内のおもてなしはありません)。

<「えきねっと」での指定席のお申込み>
飯山線観光列車「おいこっと」は全車指定席です。「えきねっと」で指定席をお申込みいただけます。お申込みの際、「利用区間」の乗車駅、または降車駅で長野駅を指定する場合、「長野(JR)」ではなく、「(しなの)長野」を選択してください。
「えきねっと」のきっぷ予約はこちらから


<「おいこっと」の運転日など、最新情報はこちらから>
飯山線観光列車 おいこっと(JR東日本 長野支社サイト)

おいこっと(JR東日本 楽しい列車ポータル)


<駅たびnetの観光・イベント情報>
信越自然郷アクティビティセンター

北信濃の観光・イベント情報


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