窓ガラスはありません。風に吹かれて車窓を楽しむ列車「風っこ」。2015年夏の運行予定も掲載！

投稿日：2015年6月25日

「風っこ」という列車をご存じですか？正式な名称は「びゅうコースター風っこ」。キハ48形車両を改造した、2両編成のイベント列車で、各地で運行されています。

車両側面のワイドな窓には、なんとガラスがありません！風を受けながら、流れる車窓風景を直に楽しめる列車なのです。

こちらは水郡線を走る「風っこ」。車窓がかなり大きく、開放感があることがお分かりいただけるかと思います。

日光線を走る「風っこ」。場所によっては、このようにディーゼル機関車にけん引されて運行することもあります。

「風っこ只見線新緑号」に乗ってきました

5月の連休に、福島県の会津若松～会津川口間を運行する「風っこ只見線新緑号」に乗ってきました。

会津若松駅に停車中の「風っこ只見線新緑号」。ヘッドマークは会津を代表する鶴ヶ城、赤べこ、そして桜がデザインされていました。

福島県の魅力をPRする「ふくしま隊」や、会津各地のご当地キャラクター、駅員さんによるにぎやかなお見送りで気分が盛り上がったところで出発進行！

里山や山間の大自然の車窓が楽しめることで評判の高い只見線。さわやかな5月の風を感じながら、水が張られ始めた田んぼや、遠くに連なる青い山並みを眺めます。ワイドな窓には安全のために柵がついています。

座席は木のベンチの4人掛けボックスシート。天井のレトロな雰囲気のあるランプがステキですね。
車内にはストーブも設置されています。冬期は窓ガラスをはめて「風っこストーブ」号として運行されることもあります。

列車はやがて山間へ。只見川を縫うように走る「風っこ」から、芽吹き始めた新緑をたっぷりと楽しみました。

あっという間の2時間がたち、終点の会津川口駅に到着。車内では奥会津の地酒などのおもてなしがあって、ちょっといい気分で下車しました。

時間はちょうどお昼どき。駅前では沿線の町村のおいしいものが並ぶ特産市が開催されていました。会津柳津町名物のソースカツバーガーをほおばります！

奥会津の町村それぞれの名物がデザインされたシャツを着た柳津町、金山町、昭和村、三島町、只見町のみなさんに並んでいただきました！

只見線沿線の奥会津5町村と新潟県魚沼市では、只見線を走る列車を見かけたら、応援やおもてなしの気持ちを込めて手を振ることを促す、「只見線にみんなで手をふろう条例」が今年3月に制定されたそうです。駅にはポスターが貼ってありました。

風っこと只見線を応援する、手作りのポスターを持った少年にも出会いました。

乗客として、列車の中から手を振りかえすのも楽しいですよ。列車を通して地元の人々との触れ合いが楽しめた、只見線「風っこ」の旅でした。

この夏、各地を「風っこ」が走ります。楽しい列車の旅を体験してみてはいかがですか？

自然豊かな水郡線を満喫♪
風っこ奥久慈清流ライン号　　水戸～常陸大子　8/22、23運行

今年も烏山線を走ります！
風っこ烏山1号～4号　　宇都宮～烏山　8/29、30運行

風っこが夕暮れ時に初めての運転！
風っこ烏山夕涼み号　　宇都宮～烏山　8/29運行

八ヶ岳のパノラマ！　小海線を走る
風っこ八ヶ岳高原　　中込～小淵沢　9/12、13運行

自然豊かな只見線の景観が楽しめる
風っこ只見線涼風号　　会津若松～会津川口　9/20～22運行

五能線を走ります！
深浦風っこ号　　弘前～深浦　9/26運行

※時刻など変更する場合がございます。最新の情報をご確認のうえ、お出かけください。