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飯山の“冬ならでは”を楽しむ旅[2]かまくらでお鍋と「バナナボート」

投稿日:2015年2月23日

北陸新幹線 長野~金沢間開業にともない、長野県に「飯山駅」が誕生します。開業に先駆けた1月下旬、“冬ならでは”の飯山を楽しむ旅に出かけました。

※この記事は、「飯山の“冬ならでは”を楽しむ旅[1]飯山駅と寺の町歩き」の続きです。あわせてどうぞ。

冬限定! レストランかまくら村で食べる、きのこたっぷりの「のろし鍋」

今回の“冬ならでは”の飯山を楽しむ旅のメインイベントである、レストランかまくら村へ向かいました。飯山駅から車で15分ほどの信濃平へ。お目当ては、大きなかまくらの中で食べる「のろし鍋」です。このイベントは、1月下旬から3月初旬の期間限定のオープンで、予約制になっています。

この日は大雪注意報が出ていて、周囲も真っ白。かまくら神社の鳥居にもたっぷりと雪が積もっていました。

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8番かまくらに案内され、七輪をセットしてもらい待っていると、「のろし鍋」がやってきました!

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ふたを開けるとふわっと湯気が立ち上ります。「のろし鍋」の名前の由来は、戦国時代に信濃平の黒岩山に上杉謙信の「のろし台」があったことだそうです。この湯気も、のろしに見えてきますね。

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みそ仕立ての鍋には、地元産のブランド豚「みゆきポーク」と、大根、ゴボウ、ニンジンなどの野菜、そしてキノコ類がたっぷりと入っています。右にあるのは野沢菜のしょうゆ漬け。

鍋にじゃがいもが丸ごと入っている! とびっくりしたのですが、やわらかいおだんご状になっていました。地元では「じゃがまるくん」と呼ばれているとか。これもおいしい。

素朴だけれど奥深い味わいに箸が進みます。かまくらの中で食べる、というシチュエーションがまた格別…。  

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さて、これらのかまくらを作っているのは地元住民による「かまくら応援隊」のみなさん。このようにバルーンに空気を入れて膨らませ、その周りに雪を積んで大きなかまくらを作るのだそうです。

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飯山の冬の名物スイーツ「バナナボート」

鍋の後はデザート! 飯山の町歩きの際に購入した「バナナボート」をいただきます。

飯山では、南国のフルーツ、バナナを使ったお菓子が10~3月の冬季限定で販売されています。その歴史は古く、昭和50年頃から和菓子店で作られ始めたとか。スポンジケーキでバナナと生クリームをそっとくるんだその形状。片手で持って食べやすいとのことで、スキーヤーに人気があったのだそうです。

バナナボートは飯山市内の12軒の和菓子、洋菓子、パン屋さんなどで販売されていて、買うと入れてくれる、共通の紙袋がかわいい。

味や形状にそれぞれに個性があるとのことで、バナナボート発祥の老舗和菓子店と、人気の洋菓子店の2店で購入してみました。

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まずは和菓子店のバナナボートからいただきます。 バナナが、ふんわりしたスポンジと生クリームで包まれています。素朴な雰囲気と味わい。生クリームの後味に、なつかしい感じの甘さを感じます。

一方、洋菓子店のそれは、しっとりとしたスポンジに、カットされたバナナと2種類のクリームが見事に調和した極上スイーツ、といったおもむき。これは食べ比べが楽しいですね!

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写真を撮るのでカットしてみましたが、確かに手に持ってかぶりついた方が食べやすいなと思いました。

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いずれもひんやり冷たいせいか、控えめな甘さです。何本でもいけるかも!? 同じくバナナボートを食べていた女性が、「12種類、全部食べてみたい」と言っているのを小耳にはさみました。その気持ち、わかります…。

お腹いっぱいで身も心も温まり、冬ならでは! の旅を飯山で満喫しました。 ゆったりと流れる千曲川(ちくまがわ)のほとりに広がる長野県飯山。山や森、高原などの豊かな自然に恵まれ、春にもなると「菜の花公園」からは、一面の菜の花越しに日本人がイメージする、なつかしい“ふるさと”のような風景を見ることができます。 北陸新幹線が開通したら、ぜひ飯山に出かけてみてはいかがですか?

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